【望郷】郷愁に駆られるミステリー【小説】
おはこんばんにちは。
mysteryってmystoryに似てますね。
ぐみのみです。
今回は、郷愁に浸れる小説の
ご紹介です。
それは、、、
湊かなでさんの『望郷』です
この小説は六編の短編小説で構成されています。
「みかんの花」「海の星」「夢の国」「蜘蛛の糸」「石の十字架」「光の航路」
それぞれ共通しているキーワードがありまして
「白綱島」という島が関係しています。
作者の故郷である因島がモデルのようです。
オチが想像つかない
私は本を読む際には、オチを想像しながら読むスタイルなのですが
いや~どれも自分の想像とは異なるオチが
話のそれぞれにありまして
読み応え抜群です。
ミステリー小説としてだけでなく
文学として考えさせられる普遍的な側面もあります。
閉鎖社会と繋がる社会
文学の側面として、
島や田舎特有の閉鎖社会の側面が表現されています。
舞台である「白綱島」は、離島であり島もあまり大きくないので
比較的コミュニティが狭いです。
島で世界が完結しているので、
島では、お互いが親密で助け合う反面、噂は流布されやすい。
その特性上、島の住民は体裁を気にする傾向が高い。
人とのつながりが深い分とても親身になってくれます。
その分、どうしても上下関係や年功序列の文化があります。
みなさんはどちらで生きたいと思いますか?
人との接し方のスタンスが
深く狭くなら閉鎖社会
浅く広くなら解放社会
が向いてると思います。
しかし、人には個性がありますし、繋がる社会において
コミュニティは無数にあり、自由に選べると私は思います。
ので、自分に居心地の良い社会を見つけるのがベストですね。
そういった自分が所属する社会を考える機会になった小説でした。
実は、映像化するので楽しみです。
みなさんが楽しめるキッカケになれることを祈ってます。
ご拝読ありがとうございました。
ちなみに、私は
両方の社会を自由に行き来できるように生きたいですね。